Michel Petruccianiの作品中でも最も良く母国フランスで売れ、またピアノ・オルガン・デュオの演奏の自在さに舌を巻く2枚組ライヴ盤、Conference de Presseをじっくり聴いてみよう、ということです。これは、ミズテンで買って、絶対に失望しない名演盤です。喩えるとすれば、Wes MontgomeryとWynton KellyによるAt the Half Note(Verve)の「アレヨ、アレヨ」とどちらが凄いか、分からん。メンバー等
打って変わって早めの曲となる。素晴らしい演奏で、二人のボケ・ツッコミのタイミングと、丁々発止のやり取りが堪りません(^o^) こう行くとどうだ。そんなら、こうだ。なるほど、じゃぁこれは。そりゃ、参ったな、でもこう行くよ。ハハハ、、という具合に融通無碍に進行する。ALL THE THINGS YOU ARE
聞きなれたJerome Kernの曲ながら、新しい刺激に満ちた展開が素晴らしい。二人で、アドリブとベース・ラインのサポートを目まぐるしく代わりながら、互いに相手を挑発し合う。Michel Petruccianiもピアノ・ソロが好きだから、相手がオルガンのアドリブをやっている時に、どんな音が欲しいか良く分かるのだろうか、それをすかさず弾いてサポートしてやる感じが実に好ましい。I WROTE YOU A SONG(Michel Petrucciani作)
Michel Petruccianiらしい良い曲を、少しゆったり目に演奏してくれる。良い気持ちになって聞いているといつのまにか終わってしまい、二人がお互いを紹介し合い、満場の拍手を浴びると言う良い場面になる。SO WHAT
マイルスの名曲を少し早めに料理する。芸達者でなければ望めない自在なアドリブに舌を巻く。二人が互いに相手の出方を楽器越しに見つつ、走ったり、緩んだり、やりたい放題か、と見えて対照の妙がある。その見せ場毎に、聞き巧者の聴衆が拍手で称えるという「梶原源太誉れの石切り」のような演者・観客一体の興奮が嬉しい。THESE FOOLISH THINGS