- Sister CherylはTony Williamsのオリジナルの中でも、最も人気がある曲です。この人らしい、新しい感覚の、しかし親しみやすい曲です。右に掲げた盤はブルーノート東京での1992年のライブ盤です。
- Sister Cheryl/ Tony Williamsは、リーダーらしく先ず自分のドラムソロから始め、それも叩きまくる、やかましいソロではなく、如何にもこういう曲を作っておかしくない叙情性すら感じさせる、丁寧な楽器扱いです。段々とこの曲にふさわしいような雰囲気のソロに変わって行く展開で、急にSister Cherylのテーマが入ってきます。合奏の中からソプラノサックスとピアノがテーマを提示しじ始めると、正にTony Williamsの世界が眼前に開いていくという感じで、いけます。その後の演奏の展開も素晴らしく、ゆったりした中に、彷徨うような、浮遊感が持続する。気が付いたら、14分の演奏が終わるという次第。
- この曲自体は、この数年前にForeign Intrigueという盤で、ボビハチなんかと一緒に入れたのが最初の録音だと思います。それも中々良い演奏です。
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