Urlo/ Massimo Urbani Elicona 3343 | ||
1 Half Tone 2 Flatland 3 Autumn in New York 4 Confirmation 5 Urlo 6 What's New 7 Cool Blues Massimo Urbani as Massimo Farao p Piero Leveratto b Gianni Cazzola ds Recorded in Verona, Italy, in Oct 9, 1988 | ||
これも、彼の死後にオーストリアで出された盤です。この盤のように、過小評価のジャズメンの作品を死後に出す制作者、解説を書く筆者、およびそれを聴くファンは、「生前に正当な評価をしなかった」という負い目をしょっていて、つぐないをしようとする面があると、解説者が書いていますが、まったくそのとおりですね。バックには、今ご隆盛のMassimo Faraoなどが居て、まともな本線のサポートをしていますが、リーダーご本人はかなりフリー気味のフレーズを連発しています。でも、それが決してバックと遊離して聴こえずに、音の流れに必然性が感じられます。やはり、本人が「誠実に」、この音を聴いてくれと言っているからに違いありません。タイトルは、イタリア語なんで自信がありませんが、「叫び」ということでしょう。Massimo Faraoのオリジナルです。聴き慣れたバラードも、この人にかかると、情念のほとばしりを感じさせる仕上がりになります。それが、持ち味ということでしょう。バードのオリジナル、「7 Cool Blues」などにOrnette ColemanやJackie McLeanの影を見るのは、必ずしも解説者の僻目(ひがめ)ではありません。 |