Max Leaps in/ Massimo Urbani Philology W181 | ||
1 Lester Leaps in 2 Sophisticated Lady 3 Scrapple from the Apple 4 Light Blue 5 I Love You 6 Blue Monk 7 Night in Tunisia 8 Cherokee Massimo Urbani as Mike Melillo p Massimo Moriconi b Tulio De Piscopo ds Recorded live at Teatro Rossini, on Sep 26, 1983 | ||
標題は,無論、モダンテナーの祖、Lester Youngの名曲「Lester Leaps in」をもじったものであり、冒頭にその曲を持ってきて敬意を表しています、、、が、しかし、それは限界に近い急速調で演奏されて、波乗りLesterのゆったりした乗りは敢えて採らず、完全に換骨奪胎されています。通常、あまりの急速調はスケール練習になりがちで、「いや、まぁ、巧いのは判るけどさ、スイソウさん(失礼)じゃぁ無いんだからさ」とNelson等は否定的に聴きますが、この演奏の場合はそこに「この速度でなきゃぁ、やれなかったんだな」と納得させる情念のほとばしりを感じさせるので、オッケーです。次の、これも普通はゆったりめに演奏されることが多い「 Sophisticated Lady」も、同様です。「4 Light Blue」と「6 Blue Monk」と2曲あるモンクの曲では、一転してゆっくり目の演奏であり、これはこれでまた納得です。それにしても、Philology社長のPaolo Piangiarelliは、ホントにMaxに惚れ込んでいたようで、10枚近いライブ盤を執拗に発売し続けたようです。ほとんどの盤の写真は、カワノ ヒデアキというクレジットになっており、現地で頑張ってる日本人写真家のようです。ドラムスのTulio De Piscopoの凶悪な(^^;ポートレートが収録されて居ますが、まさにこの演奏にふさわしい感があり、良い瞬間をうまく捉えたと嬉しくなりました。演奏、装丁の全体を通じて、「これが、正にジャズなんだなぁ」という感慨があります。 |