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熱するということ : Milcho Levievと板橋文夫のピアノ
Milcho Levievの曲を板橋さんがやったら、、、
次は、Milcho Levievです。
Milcho Levievの'Sad, a Little Bit' from '
Blues for the fisherman/ Milcho Leviev Quartet featuring Art Pepper'
(Mole: CD MOLE 1plus)を聴いてみると、、、
ここでのMilcho Levievは、自分のアドリブと、後はサポートに徹しています。このバラードでは、ペッパーが噛み締めるような、詠嘆に満ちたアドリブを最初に展開して、演奏の基調を定めます。後期ですから、印象はモーダルな感じが強いものです。それがMilcho Levievの番になると一転して熱してきて、その緩から急に移る展開は、板橋さんも実に巧く、ここに二人の共通性が見て取れます。熱くなってしまえばこっちのもので、Milcho Levievは両手を駆使したブロックコード、シングルトーンと迫りますが、そのテクと語法も板橋さんに負けません。途中でこの東欧出身のピアニストが畳み掛けるようにせり上げていく強奏をみせますが、ほとんど板橋さんそのものかと思えるようなフレーズが出てきます。
ということで、この演奏に関する限り素人聴きには両者に違いはなく、共通点が多い、ということになります。付言すれば、この曲をArt Pepperとやっても、板橋さんならもう少し、やはり「無骨さ」、武士(もののふ)らしさが前面に出てくるかなぁ、と感じました。
ということで、これをブライドフォールドテストでやっても、「板橋さんだ」という人が結構出てしまうでしょう。
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