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ジャズをこれから聴こうという方に
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- このサイトは、モダンジャズを結構聞き込んでいる方に焦点を合わせており、かなり突っ込んだ話題・テーマを採りあげています。しかしなかには、「モダンジャズも面白そうだから、これから聞いてみるかな」という方もいらっしゃるでしょう。そういう方のために、何かのヒントになればと思うことを、少しメモしてみました。
ジャズきちの友達・先輩とジャズ雑誌
- Nelsonが、ジャズに親しみ始めた数十年前には、そこここにジャズ喫茶が林立して、良いガイド役をしてくれましたが、今はかなり事情が異なるでしょう。では、何を聴いていいか分からない時に、ガイドとなるようなものが無いでしょうか。昔も今も変らないジャズ入門の友は、ジャズきちの友達・先輩とジャズ雑誌です。何と言っても、良いジャズフレンドはお互いに刺激し合って、得るところの多いものです。そして、今の世の中では、これにインターネットが加わります。周りを見回して、そういう趣味の人が居ないか、探して見ましょう。たまたまそういう人が手近に居ない時には、以下のような事も試してみましょう。
気に入ったジャズの演奏
- さて、なんかの事でモダンジャズに興味を抱いた、と言う所が始まりです。そして、もっと他にも良い演奏がありそうだから、そういうものを聴きたくなったとしましょう。どうすれば良いのでしょうか。Nelsonは、平凡なようですが、ご自分の気に入ったジャズの演奏をスタート地点にして、その気に入り方に応じて、その演奏から手繰っていく事をお奨めします。その演奏の演奏者、曲目、楽器からスタートして、他の演奏、関連する演奏、同時期の演奏を拾い聴きしてはどうでしょうか。「気に入り方に応じて」とわざわざ書いたのは、曲名、演奏者だけでその演奏の好悪が決まるわけはなく、録音場所(都市、地元、楽旅中、ジャズ祭、ライヴ、スタジオ)、録音時期(年代、季節)、メンバー構成(寄せ集め、レギュラーバンド、)、演奏スタイル(ブローイングセッション、ワンホーン、ピアノトリオ、弾き語り、ビッグバンド・弦入り伴奏、ソロ)等々の組み合わせのなかで、何か心に引っかかるものがあったに違いありません。それが分らなくても、何よりも、自分はこんなのが好きだ、という所から始めるのですから、間違いありません。その実際のやり方についてはここをみてください。曲名、演奏者、楽器から調べる方法が出ています。この「イモ蔓式」は、どの趣味においても役立つ定番の方法です。
Jazzの偉人の名演奏
- とは言っても、このように曲や、演奏家を手蔓にして、自分の好きな演奏に当たりを付けていくだけでは、全く知らない世界にはいつまで経っても接近できません。上記した自分の気に入った演奏から芋蔓式に聞く範囲を広げる方法を、自宅の近所を散歩することに喩えるとすれば、これから紹介する方法は日本地図を広げて名所旧跡を訪ねようとする方法といえるかもしれません。つまり、自分の居る場所、即ち取敢えず好きになっているジャズは置いておいて、ジャズの世界全体を見回そうというやり方です。「ジャズと言っても色々あるでよぉ」で、ジャズには多くの、しかもそれぞれの嗜好を持ったファンが居られます。それでも、ジャズを全体としてみた時に、最大公約数的に人気のある演奏というものがあります。旅行に例えれば、春の行楽として「高遠の桜が良い」という噂は聞いているけど行ったことがないので行ってみようか、という方法です。こういう方法には、どの世界もそうですが、ジャズでもJazzの偉人の名演奏をリストする多くのツールがあります。先ず第一は、メディアを利用することです。SJ,JAZZ批評等々の雑誌には毎号必ず「名盤」あるいは「名演」の記事が載ります。ちょっと立ち読みをしてみて、面白そうなことが書いてあったら、買って帰って良く調べるのも良いでしょう。その他、ラジオのジャズ番組を通じて情報を得る手もあります。この場合、その情報を信用して、一定の投資をする事になります。一昔前からCDの値段は変わっていませんから、今は経済的にはCDを相当に買い易い環境にあると言えます。昔は数万円の給料が当たり前で、買い損じは辛かったこともあってか、狙いを付けた盤をジャズ喫茶でじっくり聞いて納得してから買う人が多かったのです。その意味では、今は楽になっています。このサイトでも、Jazzの名盤・名演奏を紹介する狙いもあって、上記した曲名、演奏者名、楽器による検索の他に、「Those Groovy Tracks」や「Those Groovy Cats」というセクションでも、そういう情報が得られます。その実際のやり方についてはここをみてください。もう少し遊んでみる方法として、「何でも10枚」、「ピアノトリオ総ざらえ」、「101 Modern Jazz CD's」や「Those Groovy Years」、「Those Groovy Tunes」や「Desert Island Pick's」というセクションというも、作ってあります。
オムニバス盤
- このような曲や、演奏家によるのでなく、自分の好きな演奏に当たりを付ける、もう一つの方法がオムニバス盤の入手です。上記の「ジャズの偉人の名演」でも述べましたが、世の中にどういう演奏があるのか、皆目見当もつかない時には、これらのオムニバス盤を利用するという手も有効です。まだジャズに土地勘がない時には、オムニバス盤を利用してみましょう。オムニバス盤には、大きく言って2種類あります。先ず最初は、ジャズ全般を眺めるという狙いで、雑誌や新聞に時に広告が載る「Jazzの全て」とか、「Jazz CD Club」とか名付けた通販ものです。よーく単価を見定めて、買うのも良いでしょう。これらは、配布クラブや通販業者さんが出すものです。セットものになっていて、それを聴くとジャズの全体像が判るようなものです。新聞広告をしたり、一般雑誌などに広告が出ています。そういうことからも判るように、本来は、「ジャズって何だ」とか、「バックグラウンドにジャズでも流してみようか」という為の企画です。そして、ジャズの全体像を最初に掴んで置きたい時にも、役立ちます。新発売盤よりも値段設定が割安ですから、買い易いのが特長です。もう一つの種類は、「ピアノトリオを聞きましょう」とか、「ジャズ・ヴォーカルの早分かり」といったものや、ブルーノートとかのレーベル、あるいはソニーといったレコード会社の持つ音源から、一定のテーマを設定して、関係の音源を入門用に編集したものです。そしてオムニバス盤では、それなりの選者が居て、テーマ毎に良い演奏が選ばれていますから、「おぉ、こんな演奏があるんだなぁ」と目からウロコになればシメタものです。オムニバス盤の欠点は、好きな人が見付かっても、その人の演奏や歌が一杯聴けるわけではなく、一曲だけとか、数曲聞ける程度に止まります。好きな人の当たりが付いて、更にその人をもっと知ろうと思うと、その後は、その人の特定の盤を買い集めるしかありません。そうなると、元のオムニバスはもう聴かないか、カーオーディオにぶち込むとか、知人にやるしかありません、ということで、結果的に無駄な投資になりますが、全部の盤を買って試行錯誤するよりはずっと良い筈です。そういう意味では、まぁ、中古でも探して、買われた方が無難でしょう。中古屋さんでは、「Compilation」、「Various Artisits」、「Miscellaneous」といった棚にそういう盤や、ボックス物が結構あります。これらについては、「Various Artisits盤」というセクションが作ってありますので、詳しい事はそちらも御覧下さい。
「何でも10枚」
- これをNelson流にひねったものが「何でも10枚」です。色んな視点で、著名な好演盤をリストしています。1966年録音の中の好演盤10枚とか、サックスバトルの10枚とか、結構楽しんで頂いています。もっと色んな切り口を今後も追加していきます。
インターネット
- 更に、インターネットの利用は、自分の都合に合わせて、自由に情報を好きなだけ手に入れることが出来るので、新たな味方です。このような情報技術の利用方法は、ここをご覧ください
関係の書物
- 何かのとき図書館等に寄られたら、ジャズ関係の本を借り出すのも良いものです。何と言ってもタダですから、面白くなければ返せばいいだけです。そういう本にはどういうものがあるか、Nelsonが最近書棚を整理した時にメモしましたから、宜しければ、ここも、場合によっては役に立ちます。
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