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Wynton Kelly's Groovy Tracks

  • Wynton Kellyの好演奏といえば、ごまんとありますが、独特の飛び跳ねるピアノを無性に聴きたくなるのは以下のようなものです。
  • ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
  • クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
  1. Autumn Leaves, Come Rain or Come Shine / from 'Wynton Kelly'(1961)
    この盤は、Wynton Kellyの代表作であり、特にその中のAutumn Leaves「枯葉」は大人気の演奏です。それに独特の導入部が印象的なCome Rain or Come Shine(降っても晴れても)も、他では聞けないジャンプ感が小気味良い快演です。
  2. Dark Eyes, Whisper Not / from 'Wynton Kelly Piano'(1958)
    Wynton KellyによるDark Eyes(黒い瞳)の料理の仕方は実に素晴らしいし、普通は管入りの演奏を聞くことが多いWhisper Notのピアノ・トリオ版は、曲のエッセンスを取出して提示してくれる名演です。
  3. Softly as in a Morning Sunrise, On Green Dolphin Street, Kelly Blue / from 'Kelly Blue'(1959)
    聞き始めはKelly Blueが耳にやさしいし、熱っぽい雰囲気が嬉しいが、聞き込むとというか、Wynton Kellyのピアノが病み付きになると、むしろSoftly as in a Morning SunriseやOn Green Dolphin Streetの方が、彼のピアノの真骨頂が楽しめます。いずれにしても、この3曲は大事です。
  4. Willow Weep for Me, Impresions, Four on Six / from 'Smokin' at the Half Note Vol. 2'(1965)
    Wynton KellyのWillow Weep for Me、ImpresionsそしてFour on Sixにおける快演に注目する人が多い。これはWynton Kellyだけというよりも、Wes Montogemeryとのコンビを聴く盤ですが、、、
  5. Neo, On Green Dolphin Street / from 'In Person at the Blackhawk, II/Miles Davis'(1961)
    これはNeoといったり、Theoと呼ばれたりする曲ですが、Wynton Kellyがフィーチュァされた実に快適なスィング感が堪りません。On Green Dolphin StreetにおけるWynton Kellyのイントロも、さすがと思わせます。
  6. It's All Right with Me / from 'Chicago Calling/Johnny Griffin'(1956)
    このIt's All Right with Meの演奏では、ロリンズの同曲の演奏と比較すると、Wynton KellyとRay Bryantの互いの良さがよく分かります。
  7. Blue Oriental, Things Are Getting Better, Serves Me Right / from 'Things Are Getting Better/Julian Cannoball Adderley'(1958)
    Blue Orientalもどうぞ。この盤の良さは、Milt JacksonやArt Blakeyによるところも大きいが、やはりWynton Kellyあってこその名盤と思います。
  8. Vienna / from 'In the World/Clifford Jordan'(1969)
    変わった風味もというわけで、Viennaは如何でしょうか。Wynton Kellyは本当に不思議な人で、この演奏のような若干普通でない演奏においても、うまく馴染み、しかも自分なりの味をちゃんと出して行きます。ここでも、不思議な雰囲気の中で浮いてしまわずに、しかも「らしい」アドリブを聞かせています。この人のように引っ張りだこになったピアニストも数少ないのですが、Wynton Kellyに一声かけてみたくなるのは、こういう技を持っているからで、「小器用さ」だけによるものではないと思います。

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