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Sonny Clark's Groovy Tracks

  • Sonny Clarkといえば、日本では泣く子も黙る、随一の人気があるピアニストです。暫く聴かないと、無性に聴いてみたくなる彼の演奏は、以下のようなものです。
  • ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
  • クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
  1. Softly as in a Morning Sunrise, Tadd's Delight / from 'Sonny Clark Trio(BN)'(1957)
    Softly as in a Morning Sunriseは、この人のトリオ演奏でももっとも人気のあるトラックでしょう。中音主体で、ピアノの特質を生かしたうねって行くアドリブがコロコロと小気味良く、さらにPaul ChambersとPhilly Joeとがその頃の手癖というのか、常套的ではあるけどこんな曲には良くハマルいつものフレーズを惜しみなく連発するので、満腹。Tadd's Delightも、こちらはバラードではないものの、少しゆっくり目のテンポで、かゆいところに手が届いた気持ちの良い演奏。
  2. Something Special, Erick Walks / from 'Leapin' and Lopin'(1961)
    Something SpecialでのSonny Clarkは舌を巻くほか無いのですが、Charlie Rouseも飛び切りの出来であり、TommyTurrentineも相変わらずのカスレ気味の、ペーソス溢れる演奏で実に聞かせます。ここでは2管編成でのリーダーなので、冒頭のアドリブと、管の後にもアドリブがあって、2回楽しめるというので、密かに「お特用B級名盤」と名付けています。面白いリズムのErick Walksもなかなかの出来。これは、手持ちは何故かモノラル盤です。
  3. Minor Meeting, Junka / from 'Sonny Clark Trio(TIME)'(1960)
    Minor MeetingもJunkaも、名曲というほどの曲ではないのでしょうが、Sonny Clarkが料理すると何とも素晴らしい曲になって、それがジャズと言うことなのでしょう。言い古された箴言に、「ジャズに名曲なし、ジャズに名演あり」とあります。ベースのGeorge DuvivierとドラムスのMax Roachとの共演で、実に切れ味の良い、潔いピアノ・トリオによるジャズの典型を残してくれた盤。
  4. Deep Night, Cool Struttin', Sippin' at Bells / from 'Cool Struttin'(1958)
    Deep Nightが好きなので、よくB面をリクゥエストして怒られましたが、好きなものは仕方ないでしょうに。誰がA面が良いと決めたんでしょうか。それにしても、兎に角良く聴いた覚えがあります。いわゆる「盤が白くなるまで、、、」というやつでしょうが、ある時期からオリジナル盤は大事に聴け、という忠告に従って気を付けて聴いています。
  5. Cheese Cake / from 'Go/Dexter Gordon'(1962)
    Dexter Gordonmの名演でもあるCheese Cakeは、やはりSonny Clarkあっての名演です。Butch Warren, Billy Higginsを入れたこの時期の4人のコンビは4枚近くあるから、全部買いですよ。

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