Eric Dolphy's Groovy Tracks
- Eric Dolphyの好演奏で、暫く聴かないと、無性に聴いてみたくなる演奏は、以下のようなものです。
- ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
- クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
- Fire Waltz, Like Someone in Love / from 'At the Five Spot'(1961)
Fire Waltzが、それ以前のクェストにおける録音と甲乙つけがたい名演で、相方がBooker Ervin(ts)からBooker Little(tp)に代わって、Eric DolphyとBooker Littleの名コンビの良さが楽しめます。Eric Dolphyといえば、基本はこの「At the Five Spot」という盤です。人気トラックは、Fire WaltzとLike Someone in Love位でしょうか。Like Someone in Loveは、フルートによる名演で、これも聞き逃せません。
- You Don't Know What Love Is, Epistrophy, Miss Ann / from 'Last Date'(1964)
You Don't Know What Love Isのフルートの演奏は絶品です。最初に聞いた時には、フルートと言えばHerbie Mannとしか頭に無かった初心者だった(^^;)ので、驚愕しました。しかし、何ともこの曲の髄を取出したような見事な演奏に心打たれ、Herbie Mannしか知らなかったのは不覚ではあったけれども、「確かにこれはフルートの演奏であり、ジャズが芸術であるとすれば正にその典型と言える。」と直ぐに悟ったのも事実です。その身代わりの速さと言うか、節操の無さと言うか、しかし良いものを良いものと見分ける目は持っていたんだ、と自分で自分を納得させています。Epistrophyはまた、余りなじみの無いバスクラで面食らいましたが、好きなモンクの曲の名演と言って良いDolphyの演奏の素晴らしさに感服しました。Last Date発表当時に、油○さんがこのEpistrophyを皮切りにFMで紹介されたと記憶しますが、出だしの余りの強烈さに思わずヴォリュームに手が行ったことを思い出します。Miss Annは小品と言って良いのでしょうが、忘れてはならない演奏です。
- Stormy Weather / from 'Mingus/Charles Mingus'
誰にも真似できないEric Dolphyの特徴が、Stormy Weatherで聴けます。このアルトの吹奏の自在さ、特に音を発する時の切れの良さ、ブワッと来る時のタメと力の集中、これがこの人の素晴らしさです。
- Fire Waltz, Status Seeking / from 'The quest/Mal Waldron'(1961)
Mal Waldron名義の盤ですが、このFire WaltzにおけるDolphyの演奏の素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあります。緊張感のあるStatus Seekingの演奏も、なかなかのものです。
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