Benny Golson's Groovy Tracks
- Benny Golsonは俗に「ゴルソン・ハーモニー」と呼ばれる名曲とそのアレンジが有名です。彼の好演奏といえば、「曲が良いからなぁ」というのがごまんとありますが、無性に聴きたくなるのは以下のようなものです。
- ここでは、盤全体としての評価ではなく、特定のトラックにおける演奏の素晴らしさに着目しています。
- クリックすると右のフレームに盤全体のデータが出ます。そうでない場合も、できる限りDiscographical Dataが分かるようにしています。
- Thursday's Theme, Stablemates, Blues on My Mind /from 'In Paris', or 'Benny Golson and the Philadelphians'(1958)
このThursday's Themeのペーソスはなんとも形容しがたいのですが、Lee Morganのミュートや、ゴルソンのサックスがあっての名演でしょう。この「馬のゴルソン」も名盤です。
- Five Spot after Dark, Blues-ette, Minor Vamp /from 'Bluesette/Curtis Fuller'(1959)
恐らく「ゴルソン・ハーモニー」で最も有名な演奏でしょう。いつ聞いても良いんだから間違いありません。
- Autumn Leaves, Blues after Dark /from 'Gone with Golson'(1959)
Autumn Leavesは、「ゴルソン・ハーモニー」の典型といえる演奏で、Tenor saxとTromboneの柔らか目のユニゾンが独特の世界を創り出しています。Blues after Darkなども聞きものです。
- Sock Cha Cha /from 'Free'(1962)
この人のあまり多くないワンホーンもの。冒頭の耳馴染みのよいSock Cha Chaが軽快ですが、最後は息切れしてんじゃないの(失礼)と思わせるのが面白い。つまり、この人は吹奏、もっと言えば即興演奏よりも、じっくりと構成を考えてペンを握る方が向いているのかもしれません。
- Whisper not, I Remember Clifford /from 'Bags' Opus/Milt Jackson'(1958)
Milt JacksonにBenny Golsonの名曲Whisper notやI Remember Cliffordをやらせたい、というのは誰でも望むことで、それを実現した名演です。
- Whisper not, Moanin' with Hazel, Out of the Past / from 'Art Blakey and the Jazz Messengers at the Club St Germain 1958'
Jazz Messengersの音楽監督をしていた時期の録音で、名盤中の名盤です。演奏でも頭のてっぺんから汗が噴出すほどの熱演でしたが、とはいえ矢張り魅力はこの人の作編曲です。この盤でも素晴らしい4曲を提供して、もう一方の旗頭のBobby Timmonsを凌駕しています。
- Kelly Blue /from 'Kelly Blue/ Wynton Kelly'(1959)
これは曲が良い他に、コルネット、フルート、テナーのそれぞれの良さが、いわゆる「ファンキィー・ジャズ」の雰囲気を盛り上げている点でも素晴らしい。ジャズ好きなら誰もが一度はこれに熱中する、という古典的かつ有名な名演です。
- I Remember Clifford, Killer Joe /from 'Meet the Jazztet/ Art Farmer'(1960)
Trumpet, Trombone, Tenor Saxによる、いわゆる「3管編成」のはしりの演奏です。Jazztetと呼ばれるグループの代表的な演奏でしょう。
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