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ライナー・ノート(Liner Note)

  • ライナー・ノート(Liner Note)とっても、色んな書き方があるようです。そして、先入観を持たずに聴きたいので、演奏を一応は聴き終わるまで読まない方がいらっしゃいますし、また、演奏を聴きながら眺める方もいらっしゃいます。
    経歴紹介
  • 個々の演奏者の経歴は、矢張りあったほうが便利です。どういう切っ掛けでジャズを志し、どういうグループと共演歴があるのか、どういう意図でその盤を作る気になったのか、とか色々と書くのが普通です。といっても筆者の気持ちが入っていないデータの羅列は、評判が良くないもので、偏向していても良いから、筆者の肉声、というか、筆者が重視する面を詳しく述べるなり、個人的に魅力を感じる点を明確に書き込むなり、少しは自分なりの意見も聞かせて欲しいものです。
    録音風景の報告
  • Nelsonが好きなのは、こういう事実の報告です。喧嘩していたとか、ノリノリになっちゃったとか、アレンジをこなすのに時間がかかったとか、そういう事実の断片に、意外とジャズメンの素顔がにじみ出るものだという気がしています。録音には、ジャズメン以外にも、制作者、編曲者等も関わっていますし、追悼盤の場合に捧げられている当の偉人もそうですし、あるイヴェントの企画者なども、その盤の出来を左右します。そういう制作事情が判って、ナルホドと納得でき、さらに聴き込むということに繋がる場合も少なくありません
    写真
  • ジャズメンの写真があるのも、良いものです。日本の名写真家である阿部さんや、世界的に有名なゴールドブラット、クラクストン等の写真は、どこかそのジャズメンの実像を指し示している所があり、じっくり眺めるのも楽しいものです、
    本人の弁
  • 時々、ライナーノートを演奏者本人がものする時があります。これも歓迎です。まず、その人の人柄が良くわかるようになりますし、演奏の補強情報になる場合もあります。これが嫌いな方も居り、芸術はそれ自体で完結しており、芸術家は作品について述べたりしないものだ、というお立場です。まぁ、それはそれで、間違っては居ません。本人がクドクドと解説じみたことをやるのは願い下げですが、演奏のコンセプトをにしたりするのは、悪くはありません。
  • 、、、ということで、そういうライナー・ノートの有名な例を、いくつか挙げてみます。
    • A Love Supreme/ John Coltrane : 結構長い自筆の詩が、制作意図説明と共演者への賛辞と共に掲載されている
    • Now He Sings, now He Sobbs/ Chick Corea : 自訳によると思われる中国の賢者による漢詩が掲載されている
    • Star People/ Miles Davis : 晩年になって凝(こ)っていた自筆の絵をジャケットに採用している

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