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ハイ・ノート (High Note)

  • ハイ・ノート (High Note)について、もうすこし。
    「ヒットする」
  • ハイノートは、「ヒットする」ものです。他の音には、あまりこうは言いませんが、ハイノートの場合はこう言うのが普通で、しかもよく語感と実際が合致しています。トランペッターがハイノートをヒットし始めると、ステージ上がぱっと明るくなり、華やぐのです。ちょっとお酒などが入っている人は、ガナリを入れたり、口笛を吹いたりということになり、会場全体も盛り上がります。よく、夏のジャズフェスで、ラテン・ジャズとかいわれるセッションがありますが、あれと同じで、音楽などは聴かずに(失礼)、無理やり盛り上がってしまう、アノ世界です。
    音楽性
  • ハイノートは、華やかであり過ぎるのが、かえって災いしているんでしょうか、それ自体が「見世物」というか「テクのひけらかし」と受け取られることもあります。音楽性と直接に結びつくものとは考えない方も居ます。つまり、舞台を盛り上げる仕組み、ギミックにしか過ぎず、そこで音楽的に何かが新しく生まれるものじゃないだろう、という考え方です。無論、誰もやれるわけではない難度のメチャ高いテクであることは確かですが、そういう考え方をする人には、次のような理由がある、と推測できます。演奏が普通に進行していって、トランペッターがアドリブを取る順番になります。ジャズですから普通はキーや、コード進行などがあるわけですが、ハイノートの場合、桁外れの超高音です。場合によっては、ダブル・ハイといって2オクターブ以上も上の音程で、つんざくような音を出します。ですから、音がコードどおりであっても、そこで雰囲気が途絶といって悪ければ、飛躍する感があります。それまでステージ上に維持されてきた、その曲のキーやコードの展開を踏まえた雰囲気が、あまりにも高いキーでのアドリブの出現で、ガラッと変わってしまいます。誤解の無いように繰り返しますが、キーが異常に高いだけであって、コード等はそれなりに守られています。当然ですが、メチャクチャ吹いているのでは、決してありません。しかし、残念ながら、キーの違いによる雰囲気の変化は、演奏全体の滑らかな進行には、そぐわないことが少なくないのです。
    ノッた者が勝ち
  • 少し前のことになりますが、夏のジャズフェスで、定番のジャムセッションがありました。さるトランペッターさんがリードする感じの展開で、このオッサンが殆ど無意味と思える程のハイ・ノートをヒットし続けます。サックスや、ピアノが、キー及びコードをきれいに踏まえたアドリブで和ませてくれる中でのことなので、最初は「冗談か」と思いました。でも、御本人はヒッチャキで吹きまくっていますし、それに加えて、暑気払いのビールに酔っパラってしまっているらしい観客は、ヤンヤの拍手、口笛です。「おい、おい、勘弁しろョ」と思って聴いていましたが、そのうち、Nelsonの、この違和感は場違いなんだと気付きました。ジャズフェスなんてものは、酔っパラって、ノリまくった方が勝ちで、「じっくりとジャズを聴きたいなぁ」なんて思うのはお門違い、勘違いもはなはだしいことに違いありません。

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