(Home - Hear Me Talkin' to Ya / BACK)

映画「隣のヒットマン」とCharlie Biddle

映画「隣のヒットマン」 (The Whole Nine Yards) を見ていて、「何か見覚えのあるジイサマがベースを弾いてるなぁ」と思っていると、それがCharlie Biddleだった、というお話です。
  • 映画「隣のヒットマン」は、家の直ぐ隣、恐らく10米も離れていない (The Whole Nine Yards) 隣家に越してきた必殺の殺し屋を巡る映画です。Bruce Willisがその殺し屋を演じるんですが、コメディ仕立てで、テンポも軽快なので、映画として実に楽しめました。そして良い映画である上に、見て判ったことですが、ジャズで味付けがしてあり、ジャズファンとして「儲けもんやがな」と喜びました。その映画の出だしは、車で帰宅を急いでいる風景のバックグラウンドにジャズピアノの弾き語りが流れる、という具合に始まります。「調子が良いなぁ。これは良い映画かも知れんな。ウーン、この声は聴いたことあるぞ」となって耳を傾けると、直ぐに「オイ、ちょっと、これはMose Allisonじゃんか」と気付きました。「まだまだ、ジャズが出てくるかも知れんなぁ」と、その後の展開を期待させました。この映画は、今はヴィデオ屋で借りる事ができます。
    「何か見覚えのあるジイサマがベースを弾いてるなぁ」
  • 映画の筋がどんどん進み、どこかのバーで女性ヴォーカルなどをやっている風景が出てきて、何故かベースが大写しになり、白人のピアニストなどはチラッと写るだけで、ジイサマがしつこく大写しで、運指のアップまで出てきます。「どっかでみた顔だよなぁ、黒人で、割りに年を食ったベースで、この顔というと、、、ヒョッとしてCharlie Biddleかなぁ。でも、あのジイサマはそんな有名人なのか。」と見ているうちに、そのジャズクラブの正面が写って、どうやら看板が「Biddle's」と読めます。「フーン、自分の店を持ってるんだ」と納得しました。その後注意して見たのですが、ピアノが見た顔ですが、名前まではわかりませんし、グラサンの白人ドラマーの方はどこにでもいる顔で見当も付きません。
    最後に出て来るクレジットで
  • これはしっかり出演者のクレジットを見ないとと思ってチェックすると、やはりCharlie Biddleに間違いはなく、でもCharlie Biddle Trioと書いてあるだけで、他のメンバーは地元の人のようでした。よーく調べると、ピアノがGeoff Lappで、ドラムスはGary Goldでした。一寸良いけど、抜群に良いわけではない女性ヴォーカルは、Stephanie Biddleとクレジットされており、何とジイサマの娘か、ひょっとして孫と思えます。ヘーェ、皆、芸達者なんだ、と感じ入りました。
    映画と店のタイアップ
  • 先ほど、「何故かベースが大写しになり、白人のピアニストなどはチラッと写るだけで、ジイサマがしつこく大写しで、運指のアップまで出てきます。」と書きましたが、推測する所、次のようなことが読み取れます。ジャズクラブの場面が欲しいので、プロデューサーが地元のCharlie Biddleの店、「Biddle's」に目を付けた。話が纏まったが、ジイサマは「自分をアップにしろ、娘(孫かも)も画面に出せ」と注文をつけた。ウルサイなぁと思ったが、ジイサマも娘も画面写りは悪くないので、その条件で撮影が行われた。とまぁ、こんな所じゃないでしょうか。「Charlie Biddleなんて、マイナーなジャズメンと決め込んでいたのに、映画に出るとは」、さらに我がことながら「よぉ気が付いた。ダテにジャズ聴いてるんや無いんやなぁ」と嬉しくなったというわけです。

(Home - Hear Me Talkin' to Ya / BACK)