Motion/ Lee Konitz Verve 314557-107 | ||
(CD1)1 I Remember You 2 All of Me 3 Foolin' Myself 4 You Don't Know What Love Is 5 I'll Remember April 6 You'd Be so Nice to Come Home 7 These Foolish Things 8 Out of Nowhere 9 It's You or No One (CD2)1-5 I Remember You 6 You Don't Know What Love Is 7 It's All Rihgt with Me 8 Foolin' Myself 9 Just Friends 10 It's You or No One 11 Out of Nowhere 12 My Melancholy Baby 13 Imagination 14 That Old Feeling 15 All the Things You Are (CD3)1 Indiana 2 Alone Together 3 Embraceable You 4-5 I'm Getting Sentimental over You 6 Pennie from Heaven 7 I'll Remeber April 8 There willnever Be Another You 9 What's New 10 Everything Happens to Me 11 Sweet and Lovely 12 You'd Be so Nice to Come Home 13 Lullaby of the Leaves 14 I'm Getting Sentimental over You Lee Konitz as Sonny Dallas b Elvin Jones, Nick Stabulas ds Recorded in Aug 1961 | ||
別にピアノにウラミがあるわけではありませんが、「ピアノ・レス」というスタイルの極致ともいえる、この名演奏を聞くと、「純粋なアドリブを聴くには、ピアノは邪魔だ」という説にも根拠はあるのかなぁ、と感じます。実に濃密なアドリブの極致は、背筋の寒くなるほどです。結構演奏時間の長いものが多いが、ダレるどころか「誰か止めなきゃ、爆発するぜ」ってなもの。「凄いっ」、の一言です。 、、、と書いたところで先頃発売された3枚組もの増強盤を発見したので、堪らず買いこんだ次第です。2,3枚目が追加されたもので、録音データを見るとElvin Jonesが入ったオリジナル発売盤となる前に、Nick Stabulasで2枚分録音していたものを併せて発売したという事らしい。その追加分も、決して満足できずにElvin Jonesに代えた盤で発売に踏み切ったというものではないようで、緊密な連携と緊張感は勝るとも劣らない出来です。 「アドリブとは何ぞや?」と考え込んだら、コレを聴くのが一番です。もう一つ、ジャズのベースやドラムスは如何に動くべきなのか、ということもコレを聞いていると「なーるほど」と思う節が、多々お有りの筈です。曲目を見ると、「甘ったるいのばっかし集めて、、、」と思わせるところが、またニクイ仕立てになっていて、実際に聴いてみると「辛口も、辛口」で、思わず正座し直されることでしょう。正に「百聞は一見に如かず」の言葉通りですから、この完全版の3枚組とは言いませんから、一枚物をまず聴いてみてください。「ピアノ・レス」になじみがない方でも、「ナルホド、これは、、、」と膝を打たれるに違いありません。 |