Kulu Se Mama/ John Coltrane Impulse MVCZ10092 | ||
1 Kulu Se Mama 2 Vigil 3 Welcome John Coltrane ts Pharoah Sanders ts Doanld Garrett bcl McCoy Tyner p Jimmy Garrison b Elvin Jones, Frank Butler, Juno Lewis ds Recorded in Jul 1965 | ||
この盤は、何といっても冒頭の「Kulu Se Mama」が聴きものでしょう。一聴して、「The African Beat/ Art Blakey」を想起させる土俗的な賛歌として、打楽器担当のJuno Lewisが作った曲のようです。この人は、民族主義的な活動家だそうで、「その人となり」にJohn Coltraneが惚れ込んで、ここに起用したといいます。原意は、「母へのバラード」といったもののようで、Juno Lewis自身のヴォーカルというか、祈りというか、音声がフィーチュアされています。あのラズウェル細木さんのジャズ・コミックにも出てくる印象深い曲ですが、別にそうオドロオドロしいものと考えなくても良い筈です。残りの曲は、この録音の4か月前に録音したものをここに纏めただけのようであり、「Kulu Se Mama」及びその志向との関連はありません。 |