2008年12月某日: パリで拾った盤
- 12月の上旬にサハラ砂漠のテン泊旅行をしたんですが、夜の宴でトゥアレグの人達が歌ってくれた民謡はなかなか味があり、下界に降りてから、ジャネットでガイドに頼んでCDショップを訪ねて、それらしき盤を2枚ゲットしました。一枚はギターの弾き語りで、これがテン泊中に聴いた民謡そのものでした。もう一枚は、アルジェリアのポップスですが、手元にあるライ音楽とも違っています。値段は、CDR一枚が200デナール、まぁ、300円弱ですか。しかし、これらの盤はジャズではありません。
- アフリカからの直帰は勿体ないので、パリに立ち寄りました。パリは、乗り継ぎこそしたことがありますが、降りたことは一度もなかったのです。眼目は、初めてのパリならではのお上りさんと、ぺトさんゆかりの場所巡り、そしてあわよくばパリでの猟盤です。お上りさんの方ですが、流石はパリであり、見る場所がゴマンとあります。滞在は3日に止めたんで限度がありますが、まぁ、そこそこ回りました。
- しかし、ジャズに関しては、ニューヨークのようには行きません。ジャズクラブはあるものの数は少なく、滞在時には聴きたくなるギグは見当たりませんでした。猟盤の方も、英語圏と違って、フランス語はチンプンカンプンで、聞き歩きもできず、かったるいのです。それでも、街なかを歩いていれば大体の事情が見えてきます。いわゆる石丸電気に当たるのが、「FNAC」というチェーンで、ブツから盤まで何でも揃っていますし、目抜きのシャンゼリゼー他に、10店くらいはあるみたいでした。フランスならではの新盤はここで拾えるでしょう。
- 中古屋は、事前にはブルニエールというところだけをキャッチしていましたが、これは世界共通の造りで、和めました。学生街の、いわゆるリヴ・ゴーシュ、セーヌ左岸のサンジェルマン・デュプレ辺りには、類似の店が結構ありそうな感じでした。
- ということで、FNACとブルニエールで、何枚か拾って、美術館巡りの合間での収穫としました。
その収穫は、、、
- My Horns of Plenty/ George Coleman (Dreyfus Jazz FDM37005, 12.56Euro)
まぁ、地元レーベル盤だし押さえて置くか、と手を出したんですが、ヴァン・ゲルダーものでした。脇が、Harold Mabern、Ray Drummond、Billy Higginsという91年録音でした。ワン・ホーンで気持ち良く吹いており、Harold Mabernなんかも抑えたサポートに徹していました。
- Musty Rusty/ Lou Donaldson (Jazz Beat 568, 14Euro)
この人の盤は、結構持ってるはずなんですが、これは無かったので保護。Cadetに65年頃に入れた2枚の盤を一枚のCDにまとめたものでした。このレーベルらしい楽し系で、まぁ、売っ払いますか。
- His Last Concert in Germany/ Bill Evans (West Wind WW2022, 11.74Euro)
これは、死の直前の、Village VanguardとKeystone Kornerでのギグの間に挟まれた盤で、長らく欲しかったものの出食わしていなかった盤でしたから、即保護です。持ち帰って聴いてみたら、うーん、、、それほどでもないかぁ、、、
- Complete Live at the Rockland Palace/ Charlie Parker (RLR 88641, 21Euro, 2CD's)
バード・ファンなら必携の大定番録音ながら、お恥ずかしいことに手持ちが無かったもので、今回やっとゲットです。奥さんのチャンが手持ちのテレコで録音したと聞いています。Kenny Drew等との13トラックもオマケで付いています。さすがに隠れ名盤の呼び声高いだけあって、バードの演奏は圧倒的に素晴らしいものでした。
- The Amazing Sound of Toot Thielmans (Fresh Sound FSRCD526, 17Euro)
「The Sound」と「Time out for Toots」の合冊盤で、後者は手持ちがありませんので、これも保護。
- McCoy Tyner Big Band (Bairdology 513163、6.50Euro, 中古)
パリの中古屋巡りもしましたよぉ、、、という記念に、何となく手が伸びたものです。パリのやり方なのか、中古なのに実に緊迫じゃぁ無かった、、、緊縛したポリ包装がしてあって、プラケと完全に一体化してしまっていて、はがすのが大変でした。
- 今回の収穫はアルジェのCDRも入れて、8枚ですか。おとなしかったですねぇ。
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