2002年7月某日
- 先日、柏のユニオンに、仕事帰りに寄りました。結構な拾いものがあり、また新盤も何枚か拾って、10枚以上の買い物になりました。何かシステムが変わったらしく、最近はスタンプ無しですが、ノヴェルティーとして、一見丈夫気なユニオン・バッグを呉れました。「しっかり」というのか、(ユニオン・ファンならば)「嬉しいことに」というのか知りませんが、「ユニオン」のロゴ入りです。
販促盤コーナーで
- 拾い終わって、フト見ると「寺○コーナー」があり、最近の本にタイアップした盤が並べてありましたが、食指を動かすほどのものはありません。さらに、某誌に出している広告に掲載した販促盤の現物が並べてあり、その中の一枚に「オヤッ」というのがありました。その盤は、「In London/ J.J. Johnson」(Harkit HRKCD8060)で、60年代の英国でのライブ録音でした。まぁ、供養にもなるし、好きな人だからと、それも買い物籠に入れてしまいました。帰りの電車で、早速獲物の確認を始めました。「フム、フム、、、」と皮むきまでやってしまった盤もあり、J.J. Johnson盤も皮をむいて、、、ところが、中を空けてみて、「ヒェーッ」となってしまったのです。
盤が無い !
- そう、装丁はしっかりしており、リーフレットもありますが、肝心の盤がありません。今、ビニールを破ったばかりなんだけど、「一瞬気を失って、どっかへ飛ばしちゃったかナ、、、」と回りを見回しましたが、当然ながらそんな事は無く、どうやら盤無し盤(^^;を買ったようです。帰宅後、ユニオンに電話して、事情を説明しました。「必要なら、手元の物を郵便ででも送ろうか」と訊くと、「その手間は、不要です」とのお答えです。「恐らくは、マイナー・レーベル故の出荷ミスか」と見当を付けていましたが、ユニオンでも、たまに経験することのようです。「その外装(^^;は、そのままお持ちください。代替品をお送りします。ただし、その盤は当店では最後の商品だったので、只今在庫は御座いません。他店にある在庫を回送して貰って送りますから、少し日にちを下さい。」と、さ○ばさんという方は立派な対応をされました。ユニオンは日頃からひいきにしていますが、数日後に現品も届き、結果オーライという良い結末でした。
不良品
- これまで30年以上にわたって、結構な数の盤を、関西や関東の数十に上るショップで、買って来ています。その経験で言うと、アナログでもCDでも、新品でも中古でも、かなり低い確率ですが、不良品は無くはありません。「CCCDは、売る時点から既に不良品じゃないのか」と言う声もありそうですが、、、アナログで困るは、縦、横、斜めに検盤しても見付からないソリ盤、キズ盤ですね。運が良いのか、Nelsonの場合は、今までで20枚あるか無いかくらいです。4000枚で計算すると0.5%ですから、あると言えばあり、殆ど無いともいえます。Rob Shneidermanの新品CDがかからないので店に持っていったら、「同様のクレームが出ている盤で、版元に大量返品しています。別の盤を買っていただくか、レジでの返金になります」と分かったこともあります。中古CDでは、キズでかからないというのが、極くたまーにあります。中心部分のVTOC(目次)が読めないと、トラックのあり場所が判りませんから、そこから先は読みに行きません。そう、そう、中身無しCDが一回あったものの、辺鄙な旅先で買った盤で、あきらめたことがあります。
、、、ということで
- 今回の「J.J. Johnson」の盤無し盤は、シール付きの新盤です。シール付きは未試聴で、一部では珍重されますから、ショップ側ではシールには手を付けないのが普通です。従って、中身の有無は、事前には判りようがありません。買ったこっちにも手落ちは無かったので、結局はメーカーの責任でしょう。上記のような、今回のユニオンさんの対応に、Nelsonは満足しています。「折角買ったのに、聴くのが数日遅れた。」と言えば言えますが、ユニオンの落ち度とはいえません。「マイナーな盤なので在庫が無かった」というのは充分にありうることですし、そういうマイナーな輸入盤を、国内に居ながらにして店頭で買えるのが、ユニオン等の専門店の有り難い所です。長く猟盤をしていれば、こういうこともたまにあり、今回のショップの対応は、結果オーライというか、文句無しでした。
演奏の方は、、、
- この「J.J. Johnson」盤は、地元のジャズメンとの共演で、ピアノはおなじみのStan Traceyです。手堅い演奏ですし、音もそれなり、曲目も良いので、楽しめました。
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