(Home - 某月某日 / BACK)

2017年5月某日:ムフタール市場:マルシェ編(1)
  • パリには蚤の市と共に、マルシェ(朝市)も一杯あります。Nelsonが今回泊まったアパートの前の大通りは週に2回、木曜と日曜に朝市があり、早朝に窓を開けるとマルシェがある日は、賑やかとまでは言いませんが暗騒音のように人が行き交い、モノを売り買いするやり取りが聞こえてきます。マルシェは大体昼過ぎまでやっていますから、市内の美術館巡りの午前の部で、そういうマルシェに意図せずにブチ当たったり、「その博物館に行くのなら、少し早めに部屋を出て傍のマルシェを冷かしてから行っても、どうせ開館は10時過ぎだから間に合うよ。」ということだってあります。
    アラブ系のマルシェと言ったって・・・
  • その日はセーヌ河の左岸縁にあるアラブ世界研究所に行こうという日でした。アラブの文物を見ることに加えて、このジャン・ヌーベル設計の建物は外観は並みの箱型ながら、研究所の外壁にはカメラの絞りのような意匠が無数に取り入れられていて、日中の太陽光の変化に応じて絞りが自動的に変化して採光を調節すると言う趣向が面白いのです。そしてその、まぁ、カルチェ・ラタン地区とでも呼ぶ地区には、アラブ系のマルシェがあると言うので、それを先に見るのも一興だと思えました。両者は少し離れた位置にありますが、市内交通の乗り放題券であるナヴィゴ・デクーベルトを買ってありますから、幾ら乗っても運賃は定額です。

    (絞り付きの窓で自動調光だなんて・・・)
  • ムフタールのマルシェは、アラブ系と言うことなんでしょうが、今時どこのマルシェでもファラフェル等のアラブ物は定番化しつつありますから、驚く程の珍品を売っている訳ではありません。まぁ、それでも所々に「・・・らしいモノ」があり、食指をそそられます。しかし早朝のマルシェで困るのは、夕方までの保冷が出来ないから、バリバリの生鮮品は買えない点です。チーズやサラミくらいならOKなんですけどねぇ。
  • ・・・なんて思いながら冷やかし歩いていると、マルシェの区画外だから出店料が不要なんだろうと思われる場所で、オジサンが折り畳みテーブルにCDを並べて、文庫本を読んでいるのが目に入りました。近寄ってみると、段ボール箱二つに平置き一段ですから200は無く、100枚強でしょうか・・・「コレだと、個人所蔵の処分なんて感じかなぁ。」と思いつつパラパラとやっていると、本を読むのを止めて何かフランス語で言葉をかけてくるけど、当然ながらこっちにはチンプンカンプン
  • ・・・向こうもそれが判ったらしく、CDを繰るNelsonの手の動作でテーブルがグラグラするので、それとなく手で支えてくれている。人懐っこい笑顔に惹き込まれて、こっちもニヤニヤしてしまい、「コレはマズイっ、何か買わなきゃ悪いかなぁ。」と言う気にされてしまって・・・
    1. Count Basie's Top Stars (Atlas JA-CD2012)>
      12曲入りで、前半5曲はビッグバンド物らしく、1938年録音と言うからDecca期のSPをデジタル化したものと思える。後半はコンボ物の「Count's Men」からのトラックで、御大抜きでFrank WessやSir Charles Thompsonがやっていて、コレは多分欧州録音か。帰って調べたら、メールオーダー専門の「Jazztone」というレーベルが発売元だという。他にコレという感じの盤は無く、外観に汚れアリながら盤自体はキレイで値付けも2ユーロだったので、ムフタール散策記念ということで保護。
      (辺りには中古屋もあり、パンテオンもありと見所には欠きません。)

  • ・・・ということで、その後、アラブ世界研究所で様々なカラフルな衣装などを見に行きました。この辺りはカルチェ・ラタンも近く、上掲の地図でも判るように中古屋があり、パンテオン(汎神殿)ありと見所満載で、もっと歩き回る気なら一角獣が居る中世美術館サンジェルマン・デュプレ教会などもあるので、それらは後日また廻りました。

(Home - 某月某日 / BACK)