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Properbox社のアンソロジー
  • 右掲の写真の右に見えるのは、バイブの名手、Milt Jacksonのボックス物です。数年前に保護しましたが、流し聴きにはもってこいなので、かなり繰り返し聞きましたので、その概要についてメモします。
    Properbox社のアンソロジー
  • Properbox社はロンドンにあるレコード会社で、前記したように廉価版のボックス物の出版は、結構欧州でも盛んなのです。ここのサイトに行ってみましたが、まぁ、適当なサイトで良く全体像が見えません。
    properbox

    中のブックレットにある箱物のリストがこれですが、ジャズだけでも100以上をリストしているようで、かなりの量です。どちらかと言うと、パブリック・ドメイン気味の古い音源中心と思えます。
    4枚組
  • このボックスは4枚組で、正確な値段は判りませんが、15ドル程度、2千円はしなかった記憶があります。


    この写真のように、箱の裏側に56曲の収録曲目が丸わかりで、中身が見えずに買うというリスクはありません。CDには一枚ごとに箱には、44ページのブックレット付きとありますから、ただ単に詰め込みCDを売っているわけではないことも判ります。仔細に見ると、リマスター者の名前が記載されていますが、まぁ、どこまで信用できるのか、板起こしなのかもしれません。実際に聞いてみるとしっかりとした音で文句はありません。既発のCDからパクって適宜編集すれば、今ならこれくらいのものは簡単に出来るはずです。既述のように、こういったケースでは原盤のライナー・ノートは使えませんが、製作者がかなり詳しい曲目と演奏の解説付けているのはご立派です。でも、それはつまり、元レーベルの許諾を取っていない可能性を暗示しています。



    各盤は1950年にウディー・ハーマン楽団の一員として、バードランドの舞台に立った時の、ディーガンのバイブを叩くバグスの雄姿の写真で飾ってあり、原盤のジャケットを使っていないことでも、元レーベルとの関係が想像できます。CDには一枚ごとに適当な名前をつけてあり、このCDの場合は「Opus De Funk」としています。
    曲の選定
  • 1948年の「Milt Jackson/Sonny Stitt - In The Beginning」から、56年のAtlanticで出した「Ballads And Blues」まで、MJQ時代も含めて良い演奏が目白押しです。「Opus De Funk」なども、サヴォイのとプレスティッジのと両方が収めてあります。この手のボックス物を聞いていて良さそうなトラックがあると、それが入っているCDを買う、、、という小当たりを付ける手がありますが、このボックスはその辺はサボっていて、原盤の情報を省略しています。だから、「jazzdisco.org」などのサイトに行って、詳細を調べねばなりません。それにしても、これを流し聴いていると、この人の50年代頃の演奏振りと、スタイルの変化が読み取れますから、重宝します。バグスは好きなジャズメンなので結構持っていますが、それでもこれは無いなぁというのがあるから便利です。
    Properbox社
  • そういうわけで、この社のボックス物はブックレットも付いていて、音も悪くはないし、昔のLPで買い損なっている中で良いのがありそうだと当たりがつくという点では、買って損はないかと思いました。

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