これも、Littleじゃなきゃ書かないか、と感じるテーマで、しかも題名がぴったりのMinor Sweet。早めのテンポでこれがLittleなんだよなぁ、という素晴らしいアドリブが展開されて行く。良いなぁ、と思っていると最後までワンマン・アドリブで、吹ききっている。こういうのが、Littleなんですョ。Bee Tee's Minor Plea
どちらかというと並みの曲かな。しかし途中から、ハイノートをヒットしたりして唸らせる。KELLYのピアノが次に来て、これが彼本来のジャンプするアドリブで、「ウン、ウン」と肯かせる。そして、LA FAROのアドリブは、エディ・ゴメスとそっくり。しかし、当然のことながら、彼よりも登場が十数年遅いゴメスがスタイルを盗んでいるのですが、そんなことも良く分かる運指です。Life's a little Blue
なかなか良いバラード、といってもそこは彼らしい独自の音どりの素晴らしいテーマ。転調も随所にある思いますが、、、こんなアドリブは、他の誰もしないし、出来ないから、やっぱりこの人はスゴイ。KELLYが味のあるアドリブを入れて、LA FAROが少しやって、最後にLittleのまとめが入って終わる。The Grand Valse
ロリンズのヴァルス・ホットに触発されて作り、例えばBooker's Waltzなどの名前でなんども再演しつづけたワルツ曲。おそらく自分でも気にいっていた曲なんでしょう。Littleのハイノートは、「こうなんだよぉー」とむせぶというか、叫ぶという風に聞こえて、実に堪りません。言うなれば、ムンクの「叫び」を見ているときの感じです、判りますかねぇ。Who can I Turn to