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1966年はどういう時期だったか

60年代の丁度中間に当る66年におけるジャズの動向を、録音時期順に好演盤で眺めてみるとしよう。60年代初頭の熱気は既に失せて、世はロック、フラワー、フュージョンなど一色で、ジャズで飯は食えず、欧州への出稼ぎも本格化した。
  1. Alfie/ Sonny Rollins
    1月録音。この年の初めに録音された本作は、元気なロリンズの復活を象徴して、ファンを喜ばせた
  2. Live at the Lighthouse '66/ The Jazz Crusaders
    1月録音。まだ、ジャズを頭に付けたバンドで、健気に本線を追求していた頃の好演盤
  3. Adam's Apple/ Wayne Shorter
    2月録音。BN中期のショーターが時折ブロウも交えて、健在であるところを見せた作品
  4. All alone/ Mal Waldron
    3月録音。欧州に渡ったが、行っても仕事はそれ程無く、少し間を置いてイタリアでやっと入れた盤
  5. Sade/ Laro Schifrin
    4月録音。ガレスピーバンドの編曲者による面白盤
  6. Baden Powell
    6月録音。ブラジルの巨人ギタリストによるジャズへの挑戦
  7. The 2nd John Handy Album
    7月録音。前年のモンタレィにおける熱狂的名演後に入れた続編
  8. Dynamic Duo/ Jimmy Smith and Wes Montgomery
    9月録音。ヴァーブが丁度契約を持っていたオルガンとギターの巨人を噛み合わせた盤
  9. Forest Flower/ Charles Lloyd
    9月録音。フラワーな世代に絶大な人気を誇ったロイドの傑作。ジャレットも、デジョネットもここの育ち
  10. This is Criss/ Sonny Criss
    10月録音。真面目なクリスに、真面目なジャズをプレスティッジがやらせた盤の一枚

以下の10枚の他、目に付くものと言えば、Rain Forest/Walter Wanderley(5月)くらいか。このHPで、61年分が50枚近かったのに、66年分は10枚ちょっと、とはさびしい年だったようです
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