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1956年はどういう時期だったか

ハードバップ全盛の56年におけるジャズの動向を、録音時期順に好演盤で眺めてみます。全て、誰も文句の付けようのない傑作揃いで、時代の盛り上がりが如実に判ります。Brown-Roach 5が消えたのは残念ですが、新生Miles Davis 5が地歩を固め、Rollins、Hawes、Pepper、Chet、McLean等々が大活躍していました。Al and Zootが産声を上げたのも嬉しい
もっと詳細を見てみたい方は、Those Groovy Yearsのセクションに、1956年に録音された好演盤がありますので、そちらもどうぞ御覧下さい。
  1. Jazz for the Carriage Trade/ George Walington
    1月録音。アルトがウッズになっているウォリントンのクインテットによる傑作
  2. At Basin Street/ Clifford Brown and Max Roach
    1月録音。発見した驚異の新人トランペッターのブラウニーを得て欣喜躍雀し、ローチが54年に結成したこの双頭クインテットが、アレンジも含めて完成の域に入った時期の傑作。この年の6月に、ブラウニーとバドの弟リッチーの両名を交通事故で失って、このクインテットは悲劇の終末を迎えた。
  3. From A To Z/ Al Cohn and Zoot Sims
    1月録音。双頭テナーバンドの白眉であるAl and Zootがその名を冠して初めて出した盤。その後20年近い活動への踏み出しである
  4. Steamin' with the Miles Davis Quintet
    5月録音。トレーン、ガーランドを得たマイルスバンドが、モードと言う新しい領域への踏み込みの前に、手持ちの曲とアレンジを総決算して、一日で数枚吹き込んだもののうちでingものといわれる4部作の一枚。完成度としてこの上ない質の高さがある
  5. Saxophone Colossus/ Sonny Rollins
    6月録音。Thematic improvisationというスタイルを確立したテナーのジャズの聖典ともいうべき、古今東西比肩するものの無い絶品
  6. 4,5 and 6/ Jackie McLean
    7月録音。ドナルドバード、モブレィの参加を得て、マクリーンらしさを謳いあげる名盤
  7. The Route/ Chet Baker and Art Pepper
    7月録音。ペッパーが参加したチェットのセッションで、当時のウェストコーストジャズの良さが滲み出る
  8. All Night Session/ Hampton Hawes
    11月録音。前年までの日本での駐留軍暮らしから帰米し、西海岸で活躍中のウマさんが、「徹夜セッション」として全て一発録りで3枚分に及ぶ名盤
  9. Modern Art/ Art Pepper
    12月録音。ペッパーが名手ラスと心置きなくやった実に優れた盤。前期の彼は、何度聴いてもため息が出る
  10. 'Round Midnight/ Claude Williamson
    12月録音。西河岸のバドによる、白人らしい味の出たピアノトリオ盤

以上の10枚の他、Wilder 'n Wilder/ Joe Wilder、Live at the Haig/ Bud Shank(1月), At the Cressendo/ Mel Torme(2月), With Zoot Sims/ Jutta Hipp(4月), Mobley's Message/ Hank Mobley(7月), Kenny Drew Trio(9月), Mal-1/ Mal Waldron, Free Spirit/ Ted Brown(11月), This is Pat Moran, The Rare Dawn Session/ Zoot Simsなどもこの年の収穫です。このHPで、56年分が60枚近くあります
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