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JBL ネットワーク組み合わせ一覧表
型番 |
Crossover周波数 |
低域側 |
高域側 |
Ω |
備考 |
N500 |
500 |
150-4C |
375 |
16 |
大出力向け |
LX5 |
500 |
LE15A |
375,LE175,LE85 |
8 |
|
LX7 |
500 |
LE14A |
LE175 |
8 |
|
N1200 |
1200 |
D130,D131,130A |
LE175 |
8 |
|
LX10 |
1500 |
LE14A |
LE175 |
8 |
|
LX8 |
2000 |
LE14A |
LE20 |
8 |
|
LX4-2 |
2500 |
LE10A |
LE20 |
8 |
|
LX2 |
2500 |
D123,D208,D216 |
LE20 |
8 |
|
N2400 |
2500 |
D130,D131,D123 |
075 |
8 |
|
N7000 |
7000 |
何でも可 |
075 |
8 |
|
- JBLは、複数ユニットを使う場合のネットワークを、それなりの手法で設計・製作しており、細かく指定されています。その設計は、インピーダンス補正その他の常識的な技法を採用しながらも、試聴もくり返した上で練り上げていると思われます。したがって試聴の結果からそうするのが良いと判れば、低域側は素通しで、ハイカットをわざとしていない等の工夫があります。ネットワーク素子は、アンプがユニットを制御する力を必ず制限するので、最小限に止めた方が良い場合もある、という見識でしょう。
- 複数の部品からなるネットワークを収納する筐体として、金属製のボックスを採用しており、これをキャビネットの開口部に装着する形式を採っています。密閉型のキャビネットも多いので、ユニット自体のバッフル取り付けと共に、このネットワーク筐体の取り付けにおいても、気密性への配慮が見られます。具体的には、片側にフランジがあって、キャビネットにネジ止めするのですが、そのフランジにはチューブが付属しており、これを取り付け時に挟み込むことにより気密を保持する仕組みです。アンプ及びユニットとの接続端子は、キャビネット外部側に設けてあリます。上記フランジには、小穴が数個空けられており、ここにキャビネット内側のユニットからケーブルを通すようにしています。純正のケーブルは、直径数ミリの細いものであり、錫メッキされた撚り線と思われる硬いものです。この手のケーブルは締った音がする上に、若干高域が華やかな音がするとされており、それが推奨されていることからも、JBLの狙っていた音が窺えます。
- 一度壊してみましたが、キャビネットに付けた時の振動の悪影響を回避するためでしょうか、空きスペースにはスポンジが入れてありました。また、使われている素子はさほど上等には見えず、電解コンあり、セメント抵抗あり、コア入りコイルあり、といったところです。大型で大入力が想定されるネットワークの場合には、アッテネーターは摺動式可変抵抗ではなく、固定抵抗、あるいはコイルを使って大電力対応をとっているようです。
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