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「長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20」と、「最新スピーカークラフト:フロア型と音場型等々」

  • 「長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20」は、昭和61年の刊行で、FMファンやステレオ誌に書き溜めた原稿をまとめた、音楽の友社のオーディオ選書です。まだ、スワンなどに行く前の時期の本で、バックロードホーン時代ともいえるのでしょうか。この形式のスカッとした音に魅せられて、我が後輩も20センチ2発、2枚板取のキットを組み上げて、「いやぁ、重いけど、音はスゴイ」と悦に入っていました。
    構成
  • 「長岡鉄男の最新オリジナルスピーカー工作20」この本の主たる内容は、以下のとおりです。。
    • スピーカー工作の基礎知識
    • スピーカーシステムの設計
    • 実例編(本格的小型ブックシェルフから大型フロア型まで15機種、AV対応スピーカーと一体型)
  • この時期は、調子が出始めた時期のようで、バスレフ、バックロードホーン等々を、思いつくままに設計し、雑誌の編集部に作らせて、御自分は最終調整で「鼻の脂」をちょっと効かせる、という手順でしたね。 基本的に、元気な音が炸裂するという志向ですから、若い人向けに限定されていた筈です。
    スワン期
  • もう一冊の「最新スピーカークラフト:フロア型と音場型」の方は、平成元年の刊行で、やはり音楽の友社のオーディオ選書です。もう、スワン時代に入っており、カノン、カテドラル、ケムンパス等々、はっきり言って好き勝手に企画している感じですが、結構支持はあったようです。この時期前後から、ステレオ誌に弟子によって赤紙のセクションが連載されたり、毎年夏には読者の工作品大会が恒例のように開かれていました。何とも、日本人が凝り性であることを実証するような製品ばかりで、クスクス笑いをこらえながら見入ったという記憶があります。

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