Nelsonの「なんちゃって200V導入」:中間総括
- 全体を見回しての中間総括です。
200V導入
- Nelsonの「なんちゃって200V導入」は、たしかに効果がありました。一部の熱烈なファンがおっしゃるような、「驚天動地の、別世界のような良い音がするようになった。」とまでは思えませんが、リキが増したのは事実です。音のきめが粗くなってしまって、元気の良い音が好きな人は兎も角、迫力もありながら精緻であることも求める人にどうなのかは、まだ、調整未了なので判断できません。ただし、シンバルというか、ハイハットのシュワーーーンという震える音の出方が今までとは違ってきており、華やかさと軽やかさが加わった気がするソフトがあります。調整次第では、「迫力+精緻さ」にまで行けるのかなと思わせる兆候です。
その効果
- 客観的には「僅かに」ではあっても、本人にとっては「格段の」であることも多いのが、オーディオというか、趣味の世界です。数十万円から百万円台の投資をしたグレード・アップで、至極満足して聴き狂うようになったというケースも、良くあることです。現に当人が喜んでいるんですから、他人が「そりゃ君、オカシイょ」と言っても、関係ありません。でも、金を出したからいつも巧く行くとは限らないのが辛いところですが、それでも「良い音で聴きたい。」という気持ちは、Nelsonも共有しています。そういう眼でみると、やはりグレードの違う機器への買い替えをする前に、もし電源がおざなりになっているのであれば、とりわけ200V導入には意を払っておいた方が良いと感じました。かなり確実に、音の改善がみられるのではないか、そんな気がします。
不謹慎な取り組み
- 熱烈なファンからすると、Nelsonの「なんちゃって200V導入」は不真面目だし、中途半端もいいところでしょう。これはリフォームの片手間にやるのではなく、もっと真剣に取り組むべきものかもしれません。使ったブレーカー、ケーブル、ステップ・ダウン・トランス等々、全てが普通のものであり、オーディオ用の特注ものではありません。世の中には、クライオ処理もありますし、ステップ・ダウン・トランスにも厳選素材を使った、遥かに高級、かつ高価なものがあるようです。そのための数十万円の追加投資をなさる方も多いと聞きます。更に、折角配電盤のところで、オーディオ専用に2個の200Vブレーカーを確保出来たんだから、聴き部屋に10個くらいも200Vコンセントを付けて、個別トランスや、200V駆動アンプへの全面交換なんてことだって出来た筈です。200Vを導入すると一旦決めたのなら、「なんで、一辺に通天閣のテッペンまで上がらんのや。オイッ、そこのオッサン、あかんたれやなぁ、、」てな声も聞こえてきますが、、、
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