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ケーブル引き回し遊び
  • オーディオ機器がいくつかあると、電源及び信号のケーブルが行き交って、処理に困るのですが、今回の改装では床にケーブルダクトを作るという遊びをしまして、楽しみました。
    機器の移動
  • 別の所にも書きましたが、今回の改造で一番労力を要したのが床の補強でした。我が家の2階には、聴き部屋(実は子供が巣立ちする前は子供部屋)と、寝室しかありません。床に手を入れようとすると、どうしても一度は機器を撤去しなければなりませんが、撤去に使える場所は2部屋しかありません。業者に頼まずに自分でやると考えた時に、シコシコとやって行くとしても、同じ聴き部屋内で場所をずらしつつ床の張替えをやるのは、無理とわかりました。従って、寝室を一時的な機器置き場に使わざるを得ないと覚悟して、カミサンにも了解を貰い、しかも実際に1週間以上も1階で仮寝するということになりました。各種のケーブルは、改装前の状況である程度安定しており、使用条件は変えたくありません。数十本に及ぶケーブルをはずして、再度取り付けるのは混乱の元だと、各ケーブルに用途、出入機器、方向等を書いたタグを付けておきました。ケーブルの両端には接続端子がついており、XLR等は結構重いですから、全部はずした状態で一まとめにすると、「これはこれで、壮観だなぁ。」と我がことながら感嘆する景色でした。
    床の改装
  • 床には、3ミリのゴム・シート、コンパネ2枚を敷き詰めました。ゴム・シートは1米幅ですから、部屋の端から手を付けるとして、そちら側1米の面積は、床面を出し切らなければなりません。そうした上で、しっかりと壁面に隙間を作らないようにゴム・シートを敷き詰めて、その上にコンパネを敷きます。2枚のコンパネは全く同じように敷く「芋張り」ではなく、縦横を変えて敷く「千鳥張り」にすると決めていたので、ゴム・シート2枚分の2米幅が敷き終わらないと、6尺のコンパネは千鳥張りできません。そんな段取りが事前に体に入っているわけではないので、やり始めてから気付く始末で、自分なりの段取りが頭の中に出来るまでに何度も手戻りが生じました。2度とやりたくない労苦でしたネ。
    ケーブル・ダクト
  • ケーブルは、コンセント・ボックスや機器間を行き来するのですが、Nelsonはスピーカーの直近にパワー・アンプを置く主義ですから、ライン・レベルのケーブルがどうしても長くなります。聴取位置とスピーカーまでの床面は人が行き来しますから、ケーブルがのたくっていると労働安全衛生法上蹴つまづく等の不安全因子(^^;となりますから、いつも思案するところです。今回は、コンパネの厚みが2枚で30ミリ弱あることに目をつけて、ここにケーブル・ダクトを設けることにしました。
    約30ミリ角のダクト
  • いや、まぁ、それほどご大層なことではありませんが、コンパネを置く位置に2枚厚分の隙間を作ると、約30ミリ角のダクトが出現します。ここにケーブルを通すと、床面にはケーブルが露出しません。コンパネの上に貼るカーペットは50センチ角のタイル上のものですから、敷設後にケーブルをいじりたくなったら、その部分をはがせば良いだけのことだ、と気が付いたのです。CDPやプリ等はこっちにあり、パワー・アンプはあっちにあります。その位置は前後だけでなく左右でもずれていますから、ダクトはどこかで曲げなければならず、しかも曲がりは直角です。さらに、千鳥張りではどうしても2枚揃って隙間を作れない個所ができるので、そこのみ一部で芋張りを許容しました。実際には、そんな「許容」というほど大げさなことはないのですが、そうでもして面白がらないことには、Nelsonのようなド素人がこういう作業を続けることは無理でした。
    仕上がりは、、、
  • そんなこんなで、ケーブル・ダクト設置工事は無事終了しました。今、床面に露出している信号ケーブルは、機器から床に至る部分だけです。30ミリ程度のダクトなので、上に家具をまたがせて置ける幅であり、その下を音声信号が行き来しています。強電が通る電源ケーブルは、信号ケーブルとの距離を取るか、また直交させたいので、ダクトには入れていません。しかし配置の工夫で、信号系と電源系とは充分な距離が取れました。見た目もなかなかスッキリとして、満足しています。
    遊びやせんとて、、、
  • ジャズやオーディオは趣味であり、遊びです。梁塵秘抄にあるように、「遊びやせんとて生まれけむ、たわぶれせんとて生まれけむ、、、」です。「まじめと遊びとをうまく組み合わせて生きるのが、要諦か。」と思っているので、「こんなことして遊んでまんネン。」というメモです。

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