マイクロのプラ・ケース(^^;
- これは、性能とは関係のない「見てくれ」のお遊び、というか贅沢です。大仰な外見ですが、部品のバランスが良く取れていて、外見を裏切る使い易さが気に入っていました。
どんなものか、、、
- このMicro C-1000は、簡単にいうと、プレィアーの上にかぶせて使う「上囲い」で、大抵のプレィアーが中に収まります。アナログ全盛時代には、この手の愛好者向けのグッズが一杯あり、これもその一例です。対象となるプレィアーは、本来は自作の裸のものを想定しているのだと思いますが、既成のものでも良いですし、現にNelsonは既成の製品にかぶせています。
寸法など
- 躯体は、4枚の側板と、蓋になる天板、ヒンジ部分を覆う横長の板でなっており、すべてアクリルです。概略の寸法が、縦60、横50、高さ25センチという代物です。4隅に柱となるアルミの棒があり、アクリル板とアルミ棒は6角ネジ止めです。柱には、一応、ネジ止め式の足が付いていて、水平を出せます。
大仰な、、、
- この製品の魅力は、その大仰さです。上囲いですから、たっぷりとした寸法があり、その天板も大ぶりながら、開けた段階でヒンジでシックリと支持されており、閉じていても、開けていても見場が実に素晴らしいものです。ただし、実用という見地からすれば、性能が変わるわけでもないのに「場所ふさぎな邪魔者」かも知れません。
使用方法
- 使用方法というほどのものはありませんが、先ず天板をヨッコラショと開けます。開けた状態で、天板は少し後ろに傾くので、そのまま自立しています。次に盤を置いて、針先を掃除し、カートリッジを導入溝の真上に持っていって、アーム・リフターを降ろせば演奏が始まります。そこで、おもむろに天板を閉めて自席に戻り、ゆくりなくジャズに浸るという寸法です。
趣味と実用
- この全体の工程がNelsonにはこの上なくシックリ来たもので、20年近くも手離せずに愛用してきました。自席からプレィアーを打ち眺めた時の外観が「重厚」は言い過ぎでも、「、、、らしさ」たっぷりで、一日中レコードをかけて過ごす時の伴侶としては、手前味噌ながら絶品でした。しかし、今回の簡素化でこれも廃棄しました。無論、中身のプレィアーに最初から付いているアクリル・カバーは別置してありましたから、それを取り出して今は使っています。やはり素のままのプレィアーは、これまで使っていたプラ・ケース程の、何というか趣味の伴侶という感じがなく、実用本位という点は否めませんねぇ。まぁ、長年慣れ親しんだ愛用のケースが無くなって残念ではありますが、そこは割り切るしかありません。
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