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Marantz SM17SAのBTLに挑戦中

  • 3ウェイマルチアンプのウーファー駆動を、Marantz SM17SAのBTLで試してみようということです
    現在は、ML-29L
  • Nelsonのウーファーは、Altec 515という40cmもので、能率が100dB超の高感度ユニットですから、十年以上もMark Levinsonの50W + 50W パワーアンプML-29Lを使ってきました。しかし、相当にくたびれてきたので、代替アンプを物色していました。この高感度ですから、化け物アンプは必要なく、小出力でも元気なアンプがあれば良いのです。大雑把な計算でも、この50WアンプでAltec 515を駆動するのと、能率90dBのウーファーを500Wアンプで駆動するのとが、大体等価だといえます。今度買い換えると、機器の寿命が10年として、死ぬまで使えそうですから(^^;、どういう遊びをするかなぁ、と思案していました
    買い替えの候補
  • 先ず真空管のプッシュプルアンプが考えられます。ラックスの名球8045Gを使ったアンプが手持ちにありましたので、「コレを修理して」と始めたら、極性を間違って電源トランスを破壊してしまって、オジャン。じゃぁ、石のアンプで、と方向転換すると、これは候補があるは、あるは、やたらあります。その中では、AccuphaseのA-20/50なんてのが目に止まりますが、このメーカーの音がいまいち好みでないのでヤメ。ということでマランツに目が行ったわけです。
    Marantz SM17SAのBTL
  • Marantz SM17SAは、ML-29Lと同様に、50W + 50Wのパワーアンプで、御自慢のHDAM素子を使ったハイスピードが売り物のアンプ、実売7万円強です。無論、ML-29Lとは電源の作りが違うはずです。ML-29Lは、何しろ2オームという低負荷でも、200Wを叩きだすアンプですから、電源はしっかりしています。ところでMarantz SM17SAは、BTLでも使うように設計されており、そのときは200W/ 8Ohmsのモノ・アンプとなり、当然ながら2台必要となります。先にも書いたように、Altec 515は高効率ですから、恐らくは普通のウーファーを2kWアンプで駆動するのと同じ効果が得られる、筈です。
    BTL (Balanced Transformer Less)接続
  • 一般にBTL(トランス無しの平衡接続、とでも訳すのか)は、2つのアンプに正逆両相の入力を入れて、両方のアンプの+側出力をスピーカーにつなぐと、言ってみればプッシュプル動作のような事になって、出力が4倍になるという方式です。このためには正逆の入力が必要ですが、NelsonのChannel Dividerはバランス型ですので、コレは簡単です。しかし、Marantz SM17SAは、RCAプラグによる非平衡入力一本から、正逆出力を自分で作り出すので、コレは別にどうでも良いことのようです。出力が並列になりますから、アンプから見ると負荷は半分になるので、低負荷への対応は悪くなります。しかし、Altecは元来16オームユニットですから、低負荷の心配は不要です。
    それで、、、
  • BTLは出力稼ぎだけでなく、アンプの性格をガラッと変えてしまい、概ね元気良くなるというのが通り相場です。その上、アンプのアースがスピーカー出力と無関係になる事が、対雑音性能の向上というメリットも生みます。、、、とまぁ能書きはこういうことですが、その真偽の程については、試聴でもしたくなります。しかし試聴をするといってもBTL接続の試聴は、アンプが2台必要になり、販売店での試聴は簡単ではありません。そもそも、店頭試聴自体が、元来気休めで、自己のシステムで、それこそ一週間位動かさないと本当のことは分かりません。てなことで、あるとき思い切ってミズテン買いをしました。無論、カードで、です。結果が良ければ、全部で6台買って、全チャンネルをBTLで駆動したら痛快ではないか、という馬鹿なことを考えています。繋いで半年ほど経っている時点では、どうもダンピングファクターに違いがあるようで、少し低音がふっくらしています。ダクトのチューニングをいじるのかなぁ、と思います。ML-29Lは、「後輩が貸してくれ」といっていったので、お嫁に出しました。そしてSM17SAを更に2台買い増して、現在全器をSM17SAにした構成で聴いています。「マルチの理想は全てのパワー・アンプの統一だ」と言われていますが、そうなった訳です。別にどうってことはないと言うと言葉足らずですが、そう飛躍的な変化はありません。精神衛生上良いかな、くらいです。評論家でも、統一している人もいれば、それぞれに最適と自分が思う機種を当てている人もいます。まぁ、もう少し様子を見ます。

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