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The Sidewinder/ Lee Morgan/ Live at the Lighthouse/


  • Lee Morganのオリジナルであり、かつ空前のヒット曲である「The Sidewinder」をご存じないジャズファンはいらっしゃらないでしょう。Nelsonは恐らく間違いなく半世紀以上前の学生時代に、この盤を京都市内は荒神口にあるシャンクレールで、初めて聴いた筈です。録音が63年だそうですから、多分シャンクレールに入荷したのは64年前後で、その頃20代前半であったNelsonは、とっつきやすいジャズしか未だ楽しめていなかった初心の頃だったこともあり、カウンター前に飾られた白地に黒のジャケットに、チラチラと目をやりながら、「良ぇなぁ・・・良ぇなぁ・・・」とリズムに合わせて首を振っていたに違いありません。
  • 多くのカバー以外にも、ご本人直々の録音が幾つかありますが、確かジャズとしては珍しく、ビルボード誌で最上位に居座り続けてから数年が経った70年に、西海岸の灯台亭(Lighthouse)でのライブで入れたヴァージョンも屈指の出来です。このライブ録音盤は、BNから先ずは一枚モノで出て、その後にアノFresh Soundから全容を纏めた3枚組セットが出たと記憶しますが、円熟味を増したLee Morganの素晴らしい吹奏が楽しめます。その演奏の動画は、ココにありますので、それを聴きながらこのメモを御読み頂ければ、幸いです。
    そのセカンド・リフですが・・・
  • この曲のイントロは、ヴァンプとは言わないのでしょうが、


    それ風にリズム・セクションだけで、クラブ内を曲の雰囲気に染めて行くことから始まり、そのまま前テーマの提示になります。


    このテーマ旋律が一世を風靡したのですが、実に何とも聴く方をノリノリにさせてしまう心地良さに満ちています。
  • その後Tp、次にTsとアドリブが回って行って、Harold Mabernのピアノで又盛り上がって来た9分過ぎ、「これで、ベースとドラムスのアドリブになるのかなぁ・・・」等と言う感じの展開になった所で、


    フロントの二人が調子の良いリフで割り込んできて、そのまま1分近く、このリフをその言葉通りに繰り返(refrain)します。そして割り込まれたピアノが、不本意だったのか、物足り無かったのか、アドリブの続きを少しやって、そのまま後テーマとなります。

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